ポリフェノールの加齢臭対策
なんとなく健康に良さそうなイメージのあるポリフェノール。
加齢臭対策にも効果アリってご存知ですか?
このページでは、知っていそうで実は知らないポリフェノールの基礎知識をご紹介します。
ポリフェノールの構造
ポリフェノールとは、あえて一言で説明すると、
フェノール基(化学が得意な方…ベンゼン環に-OH基がくっついている構造式をイメージしてください。)をたくさん持っている化学物質の総称です。
「ポリフェノール」を英語で書くと"polyphenol"となり、
「たくさんの」を意味する接頭語"poly"と「フェノール」つまり"phenol"がくっついた単語であることが分かりますね。
ポリフェノールの機能
では、ポリフェノールにはどんな機能があるのでしょうか。
代表的なポリフェノールを列挙してみました。
ほんの一例を挙げただけですが、
これだけでもなんだか健康に良さそうなイメージがある物質のオンパレードですね。
ポリフェノールは抗酸化作用をもつ物質、
すなわち抗酸化物質の一種といわれています。
人間は生きるために体内に酸素を取り入れているわけですが、
体内ではその酸素の一部が活性酸素に変化します。
この活性酸素は、他の物質と非常に反応しやすい性質をもっており、
体内の異物や毒物を殺菌・分解するのに活躍しています。
ところが、活性酸素はその高い反応性ゆえ、
正常な細胞にも損傷を与えてしまうことがあります。
このため、余分な活性酸素は、その反応性を抑える必要があるのでは?
と考えられています。
ここで登場するのがポリフェノールです。
ポリフェノールはとても酸化されやすい性質があります。
体内で余分となった活性酸素と反応して、その毒性をなくす働きがあると考えられています。
ポリフェノールと加齢臭
では、ポリフェノールと加齢臭にはどのような関連性があるのでしょうか。
加齢臭の主成分はノネナールという不飽和アルデヒドです。
皮脂成分の一種であるパルミトオレイン酸が、
皮膚の常在菌に分解されることによって発生します。
ポリフェノールが加齢臭に効果がある理由は、以下の2つが考えられます。
- 抗酸化作用により、パルミトオレイン酸がノネナールに分解されるのを防ぐ
- 殺菌作用により、皮膚の常在菌を殺菌する
ポリフェノールには加齢臭対策のための強力なパワーがある、というわけなのですね。