活性酸素で加齢臭が発生するって本当ですか?
一見加齢臭と関係が無さそうに感じる活性酸素ですが、
実は加齢臭の発生に大きく関与しています。
まずは、下に加齢臭が発生する流れを説明してみます。
加齢臭が発生するまでの流れ
- 汗腺付近から皮脂が分泌される ↓
- 分泌された皮脂が、バクテリアや紫外線、活性酸素によって酸化・分解される ↓
- 皮脂が分解されると加齢臭の原因となるノネナールが産生される ↓
- ノネナールにより加齢臭が発生する
要するに、分泌された皮脂が活性酸素に酸化される事によっても
加齢臭であるノネナールが発生してしまうわけです。
さてこの活性酸素、いまだ解明されていない点もたくさんあり、
まだまだ今後の調査研究が待たれる謎の多い物質です。
ここでは難しい化学の話は割愛しますが、人間が酸素からエネルギーを作り出す際、
どうしてもある一定の割合で発生してしまう物質なんだそうです。
「活性」というと、なんだか元気いっぱいの良いイメージを連想してしまうのですが、
実際には良い面、悪い面両方を持ち合わせた物質であることは間違いないようです。
現在までに分かっている生体内での良い働きとしては、
体内に異物(細菌やウイルスなど)が侵入した際にはたらく免疫機構において、
殺菌成分として作用すること、悪い働きとしては、
余剰となった活性酸素が、細胞を傷つけたり、シミの原因となったりすること、
そして、皮脂を分解して加齢臭の原因となることです。
活性酸素による皮脂の酸化を食い止める事によっても、加齢臭を抑制する事ができる訳ですが、
そのためには抗酸化物質が必要となってきます。
抗酸化物質として有名な
ポリフェノールはカキタンニンや茶カテキン
などに多く含まれています。
今では、加齢臭予防として
カキタンニンや茶カテキンが豊富に含まれている石鹸なども販売されています。